そば蜂蜜は鉄分とルチンが豊富!
そば蜂蜜は、そばの花から採集したハチミツです。真っ白いそばの花とは対照的に黒に近い褐色で、ハチミツの中でも最も個性的な種類として知られています。
クセがあるために日本人にはあまり好まれないようですが、そば蜂蜜の栄養価の高さと免疫力効果・効能には注目すべきものがあります。
鉄分が非常に豊富で、レンゲ蜂蜜のなんと50倍も含まれており(そば蜂蜜の色が黒に近いのは主にそれが理由です)、貧血気味の方には効果があるそうです。
鉄分は不足すると、鉄欠乏性貧血が起こったり、動悸や息切れがしてすぐに疲れるようになったりするおそれがあると言います。
鉄不足はなかなか自覚しにくいそうですが、鉄不足に気づかないままでいると、疲れやすさの他、食欲不振や、免疫力が落ちて口内炎が出来やすくなるそうです。過剰に摂りすぎると身体にマイナスに働くそうですが、貧血気味だったり妙に疲れやすい時は、鉄分の不足を疑ってみても良いかもしれません。
また、そばに多く含まれているルチンは、ビタミンPとも呼ばれていたこともあるポリフェノールの一種です。毛細血管を強くする作用や血圧を下げる作用があるので、高血圧の予防、特に脳血管障害や心臓疾患などを予防する効果で有名です。
ポリフェノールとは、多くの植物が光合成する際に作られる色素や苦み、渋み、アクの成分のことでして、植物に対して細胞の生成、活性化、分裂を助け、外部からの有害物を無毒化するなどの働きがあるそうです。
人が摂取すると、主に老化防止や体内の酸化を阻止する抗酸化作用があると言われています。
抗酸化作用がなぜ必要なのかと言えば、体内の活性酸素を除去してくれるからです。活性酸素はそもそも体内に侵入してくる有害なカビや菌を攻撃してくれるありがたいものですが、体内で増えすぎると正常な細胞や組織まで攻撃し始めてしまう有害な物質になってしまいます。
人間の体内にはSOD(スーパー・オキシド・ディスムターゼ)という抗酸化酵素が備わっているそうなのですが、40歳を境にして人間が本来持っている抗酸化酵素は減少していく傾向にあるので、体外からルチンなどのポリフェノールを摂取した方が良いわけです。
活性酸素が過剰に発生すると、人間の身体を酸化させ、動脈硬化などを引き起こし、生活習慣病や老化を招きやすくするとされます。
また、添加物が含まれた食品、喫煙、大気汚染、紫外線、ストレスなどが活性酸素を発生しやすくする言います。
現代人は過剰に活性酸素が発生しやすい環境の中で生活しているのかもしれませんが、そば蜂蜜は過剰な活性酸素を防ぐのに効果がありそうです。